短い夏が終わろうとしている。まだ何もしていないのに。気づけば今月も真ん中を超えていた。まだ何もしていないのに。

 

ぼけっと過ごせばぼけっと時間は進む。とはいえ、人間ぼけっとすることも大事だろう。どうやら配分を間違えたらしい。つくづくダメなやつだと気付かされるものだ。

 

苦しい秋がくる。時が過ぎるのが怖い。自分だけが前に進めていない感覚。

光の集団は時の移ろいに並行しているのに、ぽつんと置いていかれた淡い光。闇の中であとは絶えるだけなのかもしれない。