2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

積み重ねの重要性。土台が大切だ、何度言われたことだろう。「大切」とはどのくらいなのだろうか、なんて考えてさんざん逃げてきた積み重ねがやってきている。よくもわるくも積み重ね。大切だとは教えてくれるけれども、どう大切なのかは何も教えてくれない。…

自分を馬と見誤った牛はおそらく生き抜いては行けない。逃げ足は馬ほどに速くない。自分をハリネズミと見誤ったうさぎもおそらく生き抜いては行けないだろう。防衛能力に欠けるのだ。 どうやら僕は間違えたらしい。

短い夏が終わろうとしている。まだ何もしていないのに。気づけば今月も真ん中を超えていた。まだ何もしていないのに。 ぼけっと過ごせばぼけっと時間は進む。とはいえ、人間ぼけっとすることも大事だろう。どうやら配分を間違えたらしい。つくづくダメなやつ…

線路のすぐそば、あるいは線路内に生えてきた雑草たちは何を思ってそこへ生えてきたのか。もちろん意思に関係なくそこで生を受けざるをえなかったことは分かっている。 轟音と激しい振動が疎らに続くのである、住環境として良いとは言えない。それでも雑草は…

我が家に犬がやってきた。なんたらテリアとかいう白い犬。やってきたといってもただ訪問者が連れてきたのだが。 いろいろなところへ歩く。興味の赴くままに。 いいなぁ、なんて見ながら思っていたが、犬には犬の苦労があるのだろう。人には分かり得ない。想…

ブーン、いや、プーンの方が適当だろう。畳に横になる僕の横を1匹の蚊が飛ぶ。お前はさっき僕の血を吸ったばかりだろう?まだ吸い足りないのだろうか。 晴れの日にはあれだけたくさんいる蚊だが、雨の日にはそれほど見ない。 今年は梅雨が長い。彼らはどこに…

遅くなった一学期の終わり。 「終わりははじまり」なんてよく言ったものだ。 これから長い夏が始まる、否、短い夏が始まる。例年通りの暑さを添えて。変わらないもの、変わるもの、気づかないうちに変わっていたもの。気づかなければよかったのかもしれない。…

意味もない夜長を経て迎えた朝。寝不足でまだ冴えないというか、今日はきっと冴えることのないであろう脳を引っ提げて電車に乗りこむ。もう見なれたコンクリート製の建造物。季節の移ろいを感じられる田んぼを抜けてからはそればかりである。辟易する。 また…

今日も定刻通りにやってきた鉄のカタマリは金属の擦れる音を立てて僕の前に止まる。また惰性の日常の舞台へ他人の仕事によって距離を縮めるのだ。 僕の定位置はボックス席の通路側、進行方向には背を向けている。いつから決まったのかも分からないがいつの間…

何かを成し遂げたわけでもない。 いつかは暇だと豪語していたはずなのに、今では時間がないと思う節もある。それでも何かを成そうとするでもなく、惰性の今日が終わりに向けて歩みをすすめている。 繰り返してどれくらいになるだろうか。もう数えることもし…